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企業を取り巻く環境は、グローバリゼーション、多極化、スピード化などの状況により、日々刻々と変化している。
昨日の状況が、今日も同じというわけでなく、単的な言い方をすると、昨日の状況をもとにした意思決定は企業にとっては、リスクとなるケースもあり得るのではないでしょうか?
一方、加速する経営環境の変化の中、激しい競争に勝ち抜くために、多くの企業はその手段として、予算作成や予測といった「予算管理」の重要性を認識していると思います。
しかし多くの企業は、そのための仕組み作りが、不充分であったり、予算作成までに膨大な時間と関係者の工数を費やす羽目になり、悩ましい問題を抱えているのが現状ではないでしょうか?
予算とは、企業が将来の経営ビジョンに基づいて、ある一定期間(年度)の具体的な企業の活動を経営数字として表現し、総合的に編成したものであり、諸活動を調整し、企業の総合的管理の中心的なものではないでしょうか?
また、予算は、対象に応じて、売上予算、費用予算、投資予算などに分類できるものと思います。
「予算管理」とは、上記、予算を企業の経営目標と明確にし、企業の活動を目標達成に向かわせるしくみのことではないでしょうか?
また、「予算管理」を言い替えると、経営目標を立て、経営資源の配分を計画し(PLAN)―実施する(DO)―そして結果として目標が達成できているかを分析/評価し(CHECK)―継続的に将来に対して改善を積み重ねていく(ACTION)という「PDCAサイクル」を回していく、仕組み作りともいえないでしょうか?
経営環境の変化のスピードが加速する中で、企業は予算管理における「PDCAサイクル」のスピードアップが求められているのではないでしょうか?
多くの企業からは、予算を編成するということは決して容易なことではなく、大変な作業である。とよく聞きます。
一般的に予算編成は、全社の予算方針をもとに各部門で予算案を作成し、各部門との調整作業を繰り返しながら、全社で集計していく作業なる場合が多いと思う。
これは、全社横断的な作業であり、加えて各部門の利害調整も同時に実施しなくてはならず、非常に高度なコミュニケーション能力と事務処理能力を必要とされるのではないでしょうか?
そのため多くの企業は、年次予算編成に3~4ヵ月といった長い期間を費やしているのが、現状ではないでしょうか?
しかし、予算編成が長期間にわたる場合、予算編成時に経営環境が急激に変化し、予算編成時の前提条件が崩れるとこもあり得るのではないでしょうか?
予算の前提条件を崩さず、できるだけ「今」の状況に近づけるためには、予算編成のスピードアップが求められているのではないでしょうか?
また、予算管理担当者の業務工数は、集計や表計算シートの配布、回収等の単純作業が占める割合が大半を占め、大事な分析と戦略、アクションへの取り組みなどに時間が費やすことができない。とよく耳にする。
企業によっては、集計専門の担当者を情報システム部の他に各部門に配置する場合も見受けられる。
予算管理担当者は、集計作業等の単純作業に費やす時間を極力減らし、本来のミッションである現場部門との合意形成により、多くの時間を費やすようにした方が、より企業のマネジメントがスムーズに図れるのではないでしょうか?
なぜなら、マネジメントと各部門の橋渡し役としての役割に専念することで、予算に関する合意形成プロセスの円滑化が促進され、結果として、予算編成期間の短縮に貢献し、目標達成への意欲をもたせることもできるのではないでしょうか?
集計作業等の効率化、また、実績との差異分析、目標数字の根拠などは、ITツールの活用が最も有効ではないでしょうか?
ほとんどの企業は、予算管理のツールとして表計算シートを利用し、各部門は表計算シートで予算を作成し、予算管理担当へメールで送付、各種調整した結果をまた表計算シートに反映といった繰り返しを行っているのではないでしょうか?
その結果、以下のような課題を抱えていると思われます。