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戦略目標

ビジョンの設定から戦略目標設定までの流れ

ビジョンの設定から戦略目標設定までの流れ

ビジョンの設定

ビジョンとは企業の将来のあり方を示す1つの挑戦目標です。企業のおかれた競争的なポジションや企業環境を考え合わせたうえで示した将来に対する挑戦的な目標をビジョンといいます。

例:
定量的なビジョン
「売上1兆円を目指す」(成長性)
「総資産利益率5%を達成する」(利益・生産性)

定性的なビジョン
「顧客満足の実現」
「事業基盤の確立」

戦略

戦略目標とは企業外部の環境分析、内部の経営資源分析およびSWOT分析、クロス分析により企業の強み、弱み、チャンス、脅威などを明確にした上で、事前に設定したビジョンを実現するために設定する目標です。

BSCにおけるSWOT分析について詳しくご覧いただけます。
BSCとSWOT分析(1)~事業環境分析~  (2)~SWOT分析~ (3)~戦略目標・CSF~ (4)SWOT分析手順

※クロス分析
強みとチャンスを生かすには・・。強みと脅威を生かすには・・などのように項目間の関連性を分析する方法。

戦略目標

戦略目標は比較的抽象的な言葉で表されるビジョンや戦略を業績評価指標に置き換えやすいように設定した目標です。あらかじめ設定したビジョンと戦略を具体的な言葉へ置き換えます。

戦略の実行手段と指標の例

視点 戦略目標 成果指標 先行指標
(財務の場合は成果指標)
施策・業務・方針
(手段)
財務の視点 事業の成長の追求 売上成長率 顧客・商品別売上成長率 顧客・商品別方針
適正な利益の確保 売上高利益率 顧客・商品別売上高利益率
顧客の視点 顧客からの評価の向上 顧客満足度
ロイヤリティ
サービスの品質
顧客接点の多さ・長さ
顧客プロセスの質や効率の向上
顧客への最善の提供価値の追求 FQD
関係性
サービス
ブランド
ベストプラクティス活用数 他社ベンチマーク
業務プロセスの視点 顧客プロセスの質や効率の向上 サービスの品質
顧客接点の多さ・長さ
(実行評価) 顧客満足他社ベンチマーク
オペレーションプロセスの質(や効率)の向上 原価・資産の効率 業務マニュアル整備
ミスの少なさ
ISO
シックスシグマ
イノベーションプロセスの質(や効率)の向上 基準以上の新商品数 新製品の開発の質・スピード 組織風土の改善
学習と成長の視点 人的資源の開発と活用、組織風土の改善 人材の専門能力
人材活性度
業務特化研修受講率
危機意識
業務特化した研修、シナリオプランニングでの意識改革
技術とナレッジの蓄積と活用 技術・ナレッジ活用度 蓄積された技術・ナレッジの質と量 技術・特許他ナレッジDBシステム構築

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参考:
「バランス・スコアカード構築」 吉川武男著
「バランスト・スコアカードによる戦略マネジメント」 伊藤武志著

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