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財務の視点について 財務の視点は、財務的業績の向上のために、利益関係者(ステークホルダー)に対してどのように行動すればよいかを表したものです。 |
財務の視点における業績評価指標は、顧客の視点や業務プロセスの視点の業績評価指標の目標となります。そのため最終的にビジョンと戦略を成就するような業績評価指標を設定することが重要です。 また、財務の視点の目標設定については、その企業が成長期にあるのか、維持期、収穫期にあるのかなど、ライフサイクルのどの段階かによって内容が著しく変化します[*Point]。
成長期にある企業は設備や人材、製品開発などに対しての投資を行ない業績評価指標は収益の成長率や売上高成長率に重きをおく傾向にありますが、維持期にある企業は、投資や再投資を必要とされつつも投資した資本からの利益を最大化するように要求されます。そして収穫期にある企業は、成長期や維持期の成果を収穫するため新設の設備投資などは避け資金の回収に重点をおくと考えられます。
財務の視点を考える際、何をしたいのかそのためにはどのような業績評価指標が必要なのかを充分に考慮することが大切です。
財務の視点における業績評価指標(KPI)の例
業績評価指標 | 単位 | 計算方法 |
固定比率 | % | (固定資産/自己資本)×100% |
負債資本比率 | % | 総負債/総自己資本 |
EPS(1株当たりの収益) | 金額 | 純利益/発行済み普通株 |
従業員1人当たり総資産 | 金額 | 総資産/従業員数 |
自己資本比率 | % | (自己資本/総資産)×100% |
ROA(総資産利益率) | % | (純利益/総資産)×100% |
ROE(自己資本利益率) | % | (純利益/自己資本)×100% |
純利益 | % | (純利益/売上高)×100% |
流動性比率 | % | 負債/総資産 |
ROI(投資収益率) | % | |
1株当たりの自己資本 | 金額 | 純資産/株式数 |
1m2当たりの売上 | 金額 | 売上高/店舗面積 |
EVA(経済付加価値) | 金額 | 純経営利益-(資本×資本コスト) |
棚卸資産回転率 | % | 販売した製品のコスト/在庫の平均価格 |
当座比率 | % | (流動資産-株式)/流動負債 |
流動比率 | % | 流動資産/流動負債 |
純売上高 | 金額 | |
従業員一人当たり貢献利益 | 金額 | 貢献利益/従業員 |
営業利益 | 金額 | |
キャッシュフロー | 金額 | |
売上高に占める製品収益 | % | (製品収益/売上高)×100% |
総原価 | 金額 | |
従業員1人当たりの経費 | 金額 | 総支出/平均従業員数 |
純資産に対する純利益 | 金額 | (純利益/純資産)×100% |
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参考:
「バランス・スコアカード入門」 吉川武男著
「図解バランス・スコアカード」 松永達也著
「バランス・スコアカード経営 なるほどQ&A」 バランス・スコアカードフォーラム編