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初期段階のBSCの設計の後、BSCの運用に入ります。
BSCは、組織的、人事的、コミュニケーション他経営革新のさまざまな可能性をもっています。BSC運用において、掲げたビジョンの達成を目的に持続的できめこまやかにPDCAサイクルを回すことが重要です。
KPI達成のために定義されたアクションプランが日常レベルに落とし込まれ、日々実行されていきます。アクションプランの実施状況や実行結果をあらわす先行指標でモニタリングをおこないます。モニタリングは、月次(業種・業態により週次、日次)単位でおこない、さらに四半期、年度単位でKPI達成状況の評価をすることで戦略の達成状況の評価・分析を行います。戦略の達成状況、因果関係、方向性などを検討しBSCの見直し、修正を行い自社にとって精度の高いBSCへとブラッシュアップしていきます。
BSCのPDCAサイクル
ITツールを利用した場合のPDCA利用要素
BSCの作成 (PLAN) |
スコアカードの作成 ・戦略、ビジョン、ミッションの設定 ・スコアカード構造体(視点、戦略目標、CSF、KPI、先行指標など) の定義 ・アクションプランの登録 ・表示形式の設定など |
施策の実施 (DO) |
スコアカードの利用 ・アクションプランの進捗、修正 ・日次モニタリング ・アラート(警告)に対するアクションプランの登録 ・指標に対するコメント、事例、文書、などの登録など |
結果とその評価 (CHECK) |
スコアカードの評価 ・結果の収集と分析 ・KPI達成状況のモニタリング ・項目間因果関係検証 ・戦略、アクションプラン等見直しなど |
BSCの修正 (ACTION) |
スコアカードの修正 ・戦略、戦略マップの修正 ・スコアカード構造体の修正 ・アクションプランの追加・修正など |
BSC運用段階でのポイント
BSC運用段階でのポイントは、「継続」と「向上」といえます。BSCは、数年単位で成果が見込まれます。そのため頻繁に目標達成状況やアクションプランの進捗状況が見えるようにするなど長期的なモチベーション維持のための工夫が必要です。
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参考:
「バランススコアカード導入と運用事例集」 財団法人企業研究会