バランススコアカードnavi は、バランススコアカードに関する情報サイトです。
バランススコアカードの「バランス」とは以下の5つを意味しています。 これらはいずれも均等にバランスするのではなく[*Point]、戦略に焦点を合わせて優先順位や二律背反の関係を考慮することが重要です。
財務数値に表される業績だけではなく、財務以外の経営状況や経営品質(顧客満足度、業務プロセス、社員のモチベーションなど)なども評価します。
財務 : 財務の視点
非財務 : 顧客の視点、業務プロセスの視点、成長と学習の視点
財務の視点は、結果を表す過去の事象です。これに対して、顧客の視点、業務プロセスの視点は、財務の結果を生み出す現在を、そして学習と成長の視点は、結果が出るまで時間がかかるため未来を表します。
過去 : 財務の視点
現在 : 顧客の視点、業務プロセスの視点
未来 : 成長と学習の視点
業績管理に先行要因を加えることで、財務数値と顧客満足、業務プロセス、社員の満足度や能力との因果関係を明らかにし戦略や経営目標を社員の行動に落とし込むことができます。
株主や顧客に対する社外的評価項目と従業員のモチベーションや業務プロセスの改善といった社内評価項目を組み合わせてバランスよく業績を向上させます。
内部 : 業務プロセスの視点、成長と学習の視点
外部 : 財務の視点、顧客の視点
株主、顧客、従業員、協力会社、仕入先、環境(地域コミュニティー)などの利害関係者(ステークホルダー)の関係をバランスよく保ちます。
均等にバランスしないのはなぜ?
上記5つのバランスは均等にバランスするのではなく、それぞれの企業の掲げたビジョンや戦略に焦点をあわせるため視点ごとの重みが異なります。
例えば、ある企業では財務の視点が70%、残りの3つの視点が10%ずつというくらい極端に財務の視点よりの管理をしているケースもあります。
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参考:
「バランス・スコアカード経営 なるほどQ&A」 バランス・スコアカードフォーラム編
「バランス・スコアカード入門」 吉川武男著
「図解バランス・スコアカード」 松永達也著